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2006年4月 7日 (金)

諸君、脱帽したまえ!

朝早く、友人のヴァイオリニスト、TMamiさんからメールが入ってくる。
おや?TMamiさんは、コンクールを受けるお弟子さんの付き添いで、フランスに滞在中と聞いていたが・・・。

「メニューヒン・コンクールで、郷古廉くんが1位になりました。」

え!?すごい!すごいすごい!おめでとう!・・・と、すぐさま返事を打った。

郷古廉(ごうこすなお)くんは、仙台近郊に住む少年である。たしか、この春中学に上がったばかりのはず。
すごくいいヴァイオリンを弾く男の子がいるんですよ・・・と、TMamiさんから聞いたのはいつのことだっただろう。折に触れ上達ぶりの話を聞いているうちに、全日本学生音楽コンクールで第1位になった。ご褒美のステージがあるというので聴きに行ったのは去年の年明け早々、東京のトッパンホールだった。

その時彼が演奏したのは、ショーソン作曲「詩曲」。フランスにおけるロマン派の名曲で、ヴァイオリン曲のスタンダード・ナンバーと言える作品だが、弾き手にとっては、決して易しくはないだろう。技法は必要だが、超絶テクニックで聴き手の目をくらませ、煙にまくようなタイプ曲ではない。ロマンティックな表情を持つが、甘味料過多でセンチメンタルに演奏すると、端正さが失われてしまう。演奏が説得力を持つためには、テクニックが安定していることはもちろんのこととして、溢れる叙情を背景に、彫りの深い表情を築き上げるような表現、つまりは、テクニック的にも内面的にも成熟した力が必要だ。そして、とにかくとてもよく知られた曲なのである。

郷古くんの「詩曲」を聴いて、当時小学校5年生の音楽表現とは思えない充実ぶりに驚き、本当に感心してしまった。テクニックはもちろんしっかりしているのだが、それ以上に、こんなに「味のある音楽」を醸し出せる音楽家は、そういるものではない。「すごくいいヴァイオリンを弾く」男の子がいるというTMami先生の評は、まさにそのとおりだった。しかもふだんは、友だちとふざけあっているようなごく普通の少年だというから、素敵ではないか。
精神世界に高い関心を寄せたことでも知られる大ヴァイオリニスト、イェフディ・メニューヒンの名を冠するコンクールでの優勝は、彼の経歴にふさわしい。そして、8日の夜、彼はガラ・コンサートで「詩曲」をオーケストラ伴奏で演奏するという。

ちなみに、第2位は、全日本学生音楽コンクールでも第2位を獲得した三浦くんとのこと。
年若い彼らに過剰な重荷を背負わせるのは良いことではないけれども、この著名なコンクールの上位を競った日本の少年たちの今後の成長を、大いに注目していきたいと思う。

*「諸君、脱帽したまえ!天才だ」・・・シューマンが、ショパンを見出したときに言ったとされる言葉。

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コメント

すごいですよねぇ。。。新聞にも掲載されていました。

いくら天才といえども、努力は人の何倍もしてすばらしい結果を得ているわけで、、努力という点や、演奏に対する姿勢は見習いたいものです(>_

あぁ、新聞にも出ていましたか。地元から、しかも友人のお弟子さんからこんな人が出てくるのは、とても嬉しいことです。音楽に対する姿勢は、同じように何かに対して真摯に取り組んでいる人の姿からしか、学ぶことができないよね。

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