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2006年6月10日 (土)

知床の先生

3月24日の記事「卒業式」で、大学院を修了したMzeさんについて次のように書いた。

「Mzeさんは、知床半島にある中学校の先生になることが決まったそうだ。みんなが、遊びに行くね!と声をかける。世界遺産のど真ん中!とMzeさん。未知の土地に赴くことを楽しみにしている。」


さて、それから2ヶ月、どうしているかな?と思っていたらメールが届いた。ご本人の許可を得て、内容をご紹介しよう。辺境の地(と言って良いのかどうか、ちょっと迷うけれど、少なくとも都会ではないところ)の学校での生活は、これから教師をめざす人たちには参考になるだろうと思うからだ。


「羅臼にきて、2ヶ月が経とうとしています。ようやく、春らしくなってきました。こちらの生活は、教員生活は予想以上に大変です。毎日へこたれては立ち直るの繰り返しです。全校生徒90人弱の僻地2級の中学校です。今は、全学年3クラスの音楽の授業と、特殊学級の情緒障害学級の担任です。何の専門知識も持たないままで、毎日奮闘してます。音楽の授業は、テレビ、オーディオ、楽器、教材ビデオなどがない悪条件です。CDラジカセをかついで音楽室に乗り込み、無理やり鑑賞をさせ、ひたすらリコーダーをさせ、発声や声質にこだわらない音程ばらばらな合唱といった感じです・・それでも楽しいと言ってくれるわずかな生徒の言葉が助けです。」


・・・・・・誤解を招かないように、補足しておこう。「無理やり鑑賞をさせ」とMzeさんは言っているが、Mzeさんは決して高圧的に人に何かを押しつけるような人ではないし、それができる人でもない。ただ、悪条件の中で、音楽に対して積極的な興味を持たない子どもたちに授業をしなければならない使命感を、少々自嘲気味に「無理やり」という言葉で表現しているのだと思う。「無理やり」という言葉には、Mzeさんの日々の苦労が象徴されている。


「あっという間に、教採の季節ですね。果敢にも北海道を受ける学生さんがいたら、情報提供しますので、よろしくお伝えください。教員になりたい一心で、海を越えてやって参りましたが、毎日が価値観、人生観を変えるものとの出会いといっても過言ではありません。昨日、研修で納沙布岬から歯舞諸島を視察しました。北方領土問題の難しさを知りました。目の前の国後島といい、世界遺産の町らしく十種類近いゴミの分別といい、水洗のトイレが贅沢だと知った校舎・・・確かに都会では味わえないことだらけです。北海道の教員にはいろんな強さが必要なんですね、きっと。強くなりたいです。」


・・・・・・都会的なセンスの持ち主であるMzeさんが、こういう土地に赴任することを聞いてみんなびっくりしたけれども、一度勤めていた会社を辞めてまで大学院に入学し教員をめざしたMzeさんにとっては、念願叶うことではあった。だが、念願が叶うことと、幸せになることとは微妙にズレる場合もある。この生活は私などには想像できないし、短いメールには書ききれない大変な苦労が他にもあるだろう。同時に、都会にいては決して経験することのできない素晴らしいことも、たくさんあるに違いない。いつか別の土地で暮らすことになった時にも、知床での日々の苦労と喜び、どちらもがきっと役に立つだろう。どうか身体に気をつけて、充実した毎日でありますように!

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コメント

Mzeさん、すごいですね。。。尊敬するのと同時に、まだまだ甘ったれている自分が情けなくなってしまいます。Mzeさんを見習って、あたしも頑張らなきゃ!!!

こずゅさんが甘ったれているかどうかわかりませんが、それぞれの立場でそれぞれの苦労はあるものですから、こんなふうに頑張っている人もいることを励みにしていきましょう。

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