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2006年7月17日 (月)

朗読「風野又三郎」

以下は、本来は7月4日(火)の記事として準備していたものでした。しかし、その後の管理人体調不良のためアップすることができませんでした。約2週間遅れになってしまいましたが、アップしておきます。

**********************************

久々に、朗読CDのための音楽の仕事をした。岸田今日子さんが、2002年に放送用に読んだ作品を、再編集してCD化するという企画だ。

あれ?題名間違っているんじゃないの?・・・と思われるかも知れない。「風野又三郎」じゃなくて、「風の又三郎」でしょう・・・って。
放送中にも、さんざん「ご指摘」があったそうだが、間違ってはいない。宮澤賢治は、「風の・・・」の初期形として、「風野・・・」という作品を書いているのである。「風の・・・」とは、ストーリーも違っている。岸田さんの読みは、快速なテンポで元気が良い。

それぞれの場面に、細かく音楽を付けていく作業をする時間も予算もない、けれど、音楽が何もないのはいかにも寂しい、少しだけでも音楽で飾ってあげてほしい・・・というのが、演出の斎明寺さんからの要望。斎明寺さんは、ラジオドラマや朗読の世界では知らない者はいない優れた演出家、私はもう四半世紀近くお付き合いさせていただいてきた。並みのディレクターだったら、作曲家にオリジナルな音楽を書かせるなんぞという面倒なことはせずに、ありものの音楽を適当にくっつけて一丁上がり!ということになるだろうが、斎明寺さんは決してそんなことはしない。手間を厭わない誠実な作り方は、後々まで語られる様々な傑作を世に送り出してきた。

大きな楽器編成は使えない。ピアノもやめておく。結局、草刈麻紀さんと元木瑞香さんに来てもらって、クラリネット二重奏。4ページの楽譜を書いて、7パターンの曲が録れるようにした。音楽収録は、1時間半で無事終了。その後、作成については大まかな打ち合わせはしたものの、立ち会うことはできなかったが、とてもうまくいったとの報告メールが入ってきた。

発売は9月頃。「風野又三郎」だけで2枚組だが、岸田今日子選集のようなかたちにしたいとの話もあって、もう少し枚数の多いセットになるのかも知れないとのこと。乞うご期待。

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コメント

先生、おかげんよくなられて本当によかったです(T◇T)
ところで、ラジオドラマのための曲をつくるときと、純粋な演奏のための曲をつくるとき、先生の中で何か違うこと(違えていること)はありますか?

あっこれは単なる個人的な素朴な疑問です。ので、あまりドキドキなさらないでください・・・。

かもりーなさん、ご心配おかけしました。
ラジオドラマなどの曲のときと、演奏会用作品のときと、作る「姿勢」は変えていないつもりです。でも、結果的にはだいぶ違っていると思います。ラジオドラマなどの曲では、台本や演出によって音楽の在り方が制約されるし、音楽だけが突出するのは、あまり良いことではなく、台詞や効果音等と一体となって効果をあげるべきものとして書かれます。また、概ね短い曲が多くなります。さらに、スタジオでの録音は短時間で譜読みをしてもらって録音するわけですから、超絶技巧の曲などを書くわけにはいきません。演奏会用では許されても、ラジオドラマなどではそういうわけにはいかないということがいろいろあるように思います。これらは制約といえば制約ですが、その制約を楽しむことができなければ、ラジオドラマなどの作曲には向いていないということになると思います。

譜読みの時間の問題があるとは知りませんでした。職人さんのような部分も多いのですね。そんなふうに考えると、作曲は、音楽ではあるけれど、美術の方に近い気がします。勝手な想像ですが、素材の条件と、自分の技術を頼りに、無から創造してゆくという点で、彫刻なんかとすごく似ている感じがします。

こういう録音は、通常その時に初めて楽譜を渡して、数回練習をしてすぐ本番です。だから、1週間さらわないと弾けないような曲では困るのね。彫刻と似ているかどうかわかりませんが、職人的な部分が多いのは事実です。それと同時に、台本を読みとる力も必要でしょうね。こういったものの作曲は、台本から読み取ったことを音楽に換えていく作業なわけですから。

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