フォト

-天気予報コム-
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

友人のページ

こんなページを見つけました。

無料ブログはココログ

« 晩翠草堂 | トップページ | 「はじめてわかる国語」 »

2006年8月16日 (水)

2枚のディスク(モーツァルト)のことなど

後期に出す分析の授業で扱う曲を何にしようかなぁ・・・などと考えながら、2枚のモーツァルトのディスクを聴いてみる。

1枚は、最近入手したもの。バロック・ヴァイオリンのアンドリュー・マンゼがイングリッシュ・コンサート(English Concert)と共演したディスクで、Nachtmusik 「夜の音楽」というタイトルがつけられている。収録曲は、「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク K.525」「アダージォとフーガ K.546」、「メヌエット K.485a」をはさんで「セレナータ・ノットゥルナ K.239」、そして最後に「音楽の冗談 K.522」。う~ん・・・そう来るかぁ・・・という選曲ですね。通して聴いていくと、だんだん変な音がしはじめて、最後はグチャグチャな和音で終わるという、モーツァルト・イヤーですものやっぱりモーツァルトは優雅ですわねぇと浮かれている向きには、決してお薦めできないシロモノ。いや、それこそ冗談。1曲目から、ミミタコにも関わらず、「あれ?アイネクってこんな曲だっけ?」と思わせる新鮮さ。ピリオド楽器特有の響きで曲の輪郭が明瞭に描きだされ、快速なテンポで疾走する。

そうこうしているうちに、家のCD棚にトスカニーニ指揮NBC交響楽団の「交響曲39、40、41番」があるのを発見。聴き直してみてびっくりした(・・・いや、トスカニーニはいつだって久しぶりに聴き直すとびっくりするんだけれど)。行け行けどんどんの爆走ぶりはもちろん健在、あ、あのぉ・・・難しい(弾きづらい)ところにくるとますます煽っていませんかぁ・・・と、思わず心配になって、後ろから一応声をかけてみたくなる。もっともモーツァルトは、だいたい一番難しいところがクライマックスだったりするから、仕方がないが。指揮官が(たぶん)物凄い形相で睨みつけながらこれでもかと煽るので、ついていくオーケストラは必死だ。んなテンポじゃ弾けねぇよ!だの、マエストロもう勘弁してください!足がつりそうです!・・・な~んていう言い訳は一切許されない。ゆるんだ演奏から得られるものは何もない!と言い放ったかどうかわからないが、ほとんどオシムジャパン地獄の合宿の様相。

トスカニーニは、どんな時でもきりりと引き締まった演奏をする。厳格にして鋭い切れ味はこの指揮者の大いなる魅力だ。だが珍盤もあり、「ポピュラー名曲集」のようなディスクでは、同じノリでこともあろうに「スケーターズワルツ」をやったりするものだから、聴いているとなかなかつらいものがある。決してふわふわ漂うような3拍子ではない。こういう曲だからといって、弾き手も聴き手も遊ばせてくれたりしないのだ。
そういえば、以前に読んだ「トスカニーニの時代」(ハーヴェイ・サックス著、高久暁訳、音楽之友社)という本はとても面白かった。爆裂するのは演奏だけではない。ムッソリーニの全体主義体制に歯向かう硬骨漢としての、トスカニーニの爆裂ぶりも実に見事なのである。

« 晩翠草堂 | トップページ | 「はじめてわかる国語」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/189419/11877796

この記事へのトラックバック一覧です: 2枚のディスク(モーツァルト)のことなど:

« 晩翠草堂 | トップページ | 「はじめてわかる国語」 »