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2006年10月28日 (土)

ルノー&ゴーティエ・カプソン ヴァイオリン&チェロ・デュオ・コンサート

1027 昨夜は、ルノー&ゴーティエ・カプソン兄弟によるヴァイオリン&チェロ・デュオ・コンサートを聴くために、静岡へ行ってきた。(静岡音楽館AOI)

10月16日記事にあるように、このコンサートのプログラムノートを書かせてもらっている。そういうコンサートには立ち会っておきたいと思う。しかし、これがもう期待以上に面白く素敵なコンサートだった。

はじめが弟ゴーティエによるバッハの「無伴奏チェロ組曲第2番」(当初の発表は第6番だったのが変更になっていた)。全体に低めに調律されたピッチ、ほぼノン・ヴィブラートで、ピリオド楽器のような奏法。楽器をすばらしくよく鳴らし、バッハを生き生きとした姿で立ち上がらせる。音の消え際に密度を高めるような組み立て方で、とても豊かな余韻が残る。

2曲目は兄ルノーも登場して、ラヴェル「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」。これがこの演奏会の白眉だった。

難曲なので、個々のパートでも、アンサンブルという点でも、どうしても必死で禁欲的な演奏になってしまいがちなこの作品を、二人はいともやすやすと、硬軟自在に弾いてしまう。以前からこの曲にはずいぶん親しんで、また譜面も勉強してきたつもりだったけれど、遊び心、エスプリ、怪奇、造形美・・・ラヴェルの個性が満載されたこんなにも楽しい曲だったのかと、今さらながら驚く。

最後に演奏されたコダーイ「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」やアンコール曲でも言えることだが、「息がぴったり合っている」なんていう生易しい言い方では十分ではない。この兄弟は、お互いが今何を感じているかを瞬時に理解して、ほんのかすかな気配にも反応することができるらしい。デュオの演奏というものは、どちらかが「まぁ、ちょっと待てよ」という役回りをする場合もあるだろうが、この二人にはそういうことはない。「そう来るなら、こう行くぞ」がどんどん連鎖して、フリージャズのエキサイティングなインプロヴィゼーションの場に立ち会っているよう。同時に、ラヴェルもこの二人もフランス人で、共通のアイデンティティを持っているためだろうか、ラヴェルの洒落心をそのまま自分たちのものにして楽しむことのできる余裕がある。

ルノーのソロによる「パルティータ第3番」も見事だったが、アンコールの2曲、ヘンデル=ハルヴォルセンの「パッサカリア」とシュールホフ「二重奏曲」(部分)の驚異的な演奏まで、デュオ・コンサートの面白さを満喫させてもらった一晩だった。

11月1日には、東京のトッパンホールでも公演がある。http://www.toppanhall.com/jp/index.html

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コメント

音楽で「エスプリ」っていう場合は、どんなことを指しているんですか?よく聞く言葉だけどいまいちわかりません。。。

難しい質問ですね。エスプリ(esprit)というのは、ユーモア、ウィット、皮肉などを混ぜた「くすぐり」とか「笑い」のようなものと解される場合がありますが、本来は精神(spirit)ですから、そういうことだけを指すのではありません。つまりは「フランス的精神」ということになるのでしょうが、具体的に説明するのはかなり難しいですね。知性的であり、才知に富み、遊び心に溢れ、しかも大人の音楽・・・とか言ったら、ますますわからなくなるかな。

なるほど~。じゃあ「フランスのエスプリ」って書くのはおかしいですよね。「モンキーざる」って言っているのと同じようなもんだ。(幼稚園の頃男の子たちが言ってました)。
ビルトーゾみたいなものかな、と思っていましたが、また違うかんじですね。すてき~☆☆

「フランスのエスプリ」は「フランスの精神」ということだろうから大丈夫じゃないかな。「フランス精神のエスプリ」だと「モンキーざる」になるね。
ビルトゥオーゾとは、意味が違うと思います。

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