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2006年10月31日 (火)

合唱祭

昨日は、私の大学の附属中学校が催す合唱祭に、「審査員」として参加した。

会場は、仙台市内の音楽ホール。連合音楽会ならばともかく、ひとつの学校がこのようなホールを借りきって合唱祭をやるのは附属だけかと初めは思っていたのだけれど、どうやら多くの学校が同じようなスタイルで、公共ホールで行なっているらしい。以前、某公立中学に勤めていた卒業生から、やはり審査員として呼ばれたことがある。

全校合唱、学年合唱、そして各学年4クラスずつのクラス合唱と盛りだくさん。指揮も伴奏ピアノも生徒がつとめる。審査員は、全校合唱以外のそれぞれのステージについてコメントを書き、各クラス合唱に順位をつけ、他の審査員の方々と協議して賞を決め、閉会式で講評を述べる。生徒さんたちの歌声を聴くのは楽しいけれど、あまり楽な仕事ではない。

クラス作りをするのに、合唱はある程度は確かに役に立っているだろうと思う。道具もいらないし、協調性や根気が必要、達成感も残る。ステージを見て聴いていると、クラスの素顔を覗かせてもらっている感じがする。演奏が生き生きとしているクラスは、きっとみんな仲が良いんだろうなと思える。

だが、垣間見えるのは生徒たちのことだけではない。そのひとつに、例えばレパートリーの問題がある。こういう場所で取り上げられる「中学生向け合唱曲」の多くに、私は首を傾げざるを得ない。演奏が苦戦している場合、それは彼らの練習が足りないからなのではなくて、この譜面じゃ無理だろうと言いたくなるようなものがたくさんある。難易度ではなくて、明らかに作り手に問題がある曲がまかり通っているのだ。例をあげれば、音符と詞との不自然な関係。いわゆる「曲先」で作ったのではないかと思われるもの、詞のイントネーションがメチャクチャで、詞と音との関係が「きたない」ものなどなど。

「曲先」は、ポップスでは普通にやられていることだが、一人で歌う歌と合唱とでは、構造が当然違うのだということを、まったく理解していない。一人で歌うような性質の旋律に適当な下声をつけて編曲しただけみたいなものを、そもそも「合唱」と呼んでいいのか。

世界中に、また長い歴史の中には、素敵な合唱曲はいっぱいあるのに、どうしてこんなものばかりが歌われるのだろう。理由はある意味簡単。こういうものを推奨して世に送っている大人たちがいるからだ。

レパートリーの問題だけではなく、こういう催しには生徒たちの裏側に、大人の世界が透けて見える。身近な大人から、そうではない大人まで、たくさんの大人たちの鏡として生徒たちはふるまう。だが、生徒たちに責任はないが、残念ながらそれは気持ちの良いことばかりではない。

先生方だけで合唱するというステージがある。先生方が入場し始めた途端に、客席の子どもたちはやんやの大喝采だ。生徒たちは、タテマエではなく、本気で喜んで囃し立てての大騒ぎ。この時ばかりは、何となくホッとした。

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コメント

先日の「実習校訪問」もそうでしたが、大拍手をお送りしたい文章です。3日から島根県益田市で開かれる「コロ・フェスタ」というイベントに参加するのですが、そこに集まる人たちにぜひ読んでほしいと思いました。コピーして見せてもいいでしょうか?

りっきいさん、お久しぶりです。これらの文章の真意、りっきいさんにはよくわかっていただけるでしょうね。コメントいただけて嬉しいです。

ご承知のようにこのブログは、どんな人でも見てもらえるように、閲覧にパスワードが必要な設定にはなっていません。ですから、読ませたいと思う方々には、どうぞご自由にご紹介ください。また、こんな文章で宜しければ、著作権フリーとまでは言いませんが、必要ならばコピーなどして読んでいただけるのもありがたいことです。どうぞよろしくお願いします。

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