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2006年10月22日 (日)

「パウル・クレー 創造の物語」

1021 宮城県美術館で、「パウル・クレー 創造の物語」が始まった。昨日、秋晴れの空に誘われて出かけてみる。

まず、1903年から2年くらいの間に制作された連作銅版画「インヴェンション」(「作品Ⅰ」)が面白い。当時クレーは20代半ば、寓意のこめられた題材を緻密な線で描いたこの連作は、かれの画業の出発点となったもの。線のみによる表現では、少し後の「二人のおばさん」「ヨセフの純潔さが陰気な局部の不興をかう」など、おかしな題材、いたずら書きかとも思えるようなペン使いにも思わず笑ってしまう。

一方、1910年代半ばの、「赤と白の丸屋根」「直角になろうとする茶色の三角形」などでは、色の配置についてのさまざまな実験が見てとれる。色の実験の目的は、つまり光を描くことにあった。

寓意に満ちた題材、時にはおかしみをこめた線、そして光を描く色使い、これらが総合されて、クレーの多くの名作に結実して行った道筋がとてもよくわかる。抽象であっても、しなやかでどこか暖かな線は、よく知られた「天使」の連作に見ることができるし、クレーの色=光は、この作家の大きな魅力となっている。

「熱帯の庭」(1919)の真珠のような白、「蛾の踊り」(1923)の青のグラデーション、「ゴルゴダへの序章」(1926)の不吉な茶と黒、「再構築」(1926)の黄色と土色、「旗のたったパヴィリオン」(1927)の黒と赤、黄の対比などに私はとくに目を瞠ったが、これ以外にも惹きつけられた作品がたくさんある。

土曜日の昼下がり、この美術館としては人出は多い方かも知れないが、東京の展覧会でのごった返しぶりに食傷気味な身にとっては、天国のような時間を過ごすことができる。比較的小さな絵も多いけれど、混雑していないから、じっくりと至近距離で観ることができるのだ。仙台市民よ、この悦楽をぜひとも享受すべし!

観るのを終えて外に出ると、身体の芯から温めてもらったような心地よい感覚が残った。12月10日まで。11月14日から一部作品の入れ替えがあるという。時間が許せば、もう一度訪れてみたい。ちなみに、同じチケットで入場できる常設展示「クレーとバウハウスの画家たち」にもクレーやカンディンスキーが展示されていて、一見に価する。

パウル・クレー展HP→http://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/mmoa/ja/exhibition/20061017-s01-01.html

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コメント

あー!これ、私も行こうと思っていたんです。小学校のときに「私は○○二世」という題で絵を描いたのですが、私はクレー二世になったのです。ネズミのような不思議な生き物を模倣した記憶があります。
ゴタゴタが落ち着いたら、絶対行きます。

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