フォト

-天気予報コム-
2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

友人のページ

こんなページを見つけました。

無料ブログはココログ

« 「顧問の先生」 | トップページ | ちょっとだけお休みします »

2006年12月17日 (日)

「渡邉暁雄と日本フィル」全集

News114_img1 「渡邉暁雄と日本フィル」全集というCDが発売された。数ヶ月前、この企画の告知を何かで読んだときから、これはなんとしても手元に置きたいと思っていた。今なぜこの企画が?とも思われたが、今年は日本フィル創立50周年の記念年なのである。ネットで予約しておいたものが、昨日届く。

創立間もない時期から、渡邉暁雄氏が逝去される2年前の88年までの演奏を26枚のCDにまとめた「全集」。ラインアップには、アケ先生が最も得意としておられたシベリウスや北欧物はもちろん、モーツァルト、ベートーヴェンからマーラー、ショスタコーヴィッチにいたるさまざまな交響曲、フランス近代の管弦楽曲、そして日本人作曲家による画期的な書き下ろし「日本フィルシリーズ」まで、多様なレパートリーが含まれる。日本フィル定期の演奏は、ボランティアの手によって、すべて完璧に録音・保存されていると聞いたことがあったが、おそらくそれが、こういう形で実を結んだのだろう。いくつか、会場で生演奏を聴いた覚えのあるものも含まれている。

最初の1枚は、1957年演奏のハイドン:交響曲第100番「軍隊」で始まる。いささか荒削りだけれど熱い音がしているなぁと思っていると、次のモーツァルト:「レ・プティ・リアン」のための音楽では、まったく違うオーケストラのように洗練された音が鳴り始めるのでびっくりする。こちらは1988年の演奏。30年あまりの間に、アケ先生はこのオーケストラの音をここまで変えたのかと、その功績をあらためて思う。

若い人たちには、日本フィルの創設者であり、不世出の指揮者・渡邉暁雄という名前は少し遠い存在になっているのだろうか。

アケ先生・・・と、私は呼ぶことにしている。「アケさん」と多くの人は呼ぶが、私はそうは呼びづらい。詳しい事情を書きはじめたら大変な量になるし、個人的な事柄だからここには記さないけれど、アケ先生の知己を得ることがなかったら、私はきっとずいぶん違う道を歩いていただろう。音楽の仕事に踏み込んだのも、教師として大学に関わることになったのも、先生から導かれたことだと言っても過言ではない。アケ先生が最初に私の名前を呼んでくださったとき、私は小学生だった。

思い出すことはたくさんある。26枚のCDを冷静に聴けるかどうか、よくわからない。物静かで優しい口調は、写真の横顔を見るだけではっきりと甦ってくるからだ。私にとって本当の意味での恩師、その喪失は、26枚の豊かな記録をもってしても満たすことはできないだろう。しかし、それでもこの「全集」を手元に置きたいと思ったのは、個人的な経緯を越えて、アケ先生の音楽家としての足跡にもっと多く接したいと願うからにほかならない。時間はかかるだろうが、少しずつ大切に聴いていこうと思っている。

詳細はこちら→http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/news.cgi?action1=open_view#114

« 「顧問の先生」 | トップページ | ちょっとだけお休みします »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/189419/13106676

この記事へのトラックバック一覧です: 「渡邉暁雄と日本フィル」全集:

« 「顧問の先生」 | トップページ | ちょっとだけお休みします »