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2007年2月17日 (土)

青春の音楽

15日の記事のコメントに、Nぬまくんが16日に演奏された曲の批評をしてほしいと書いている。

具体的な事柄については本人に直接伝えることにするけれども、まずは瑞々しい音楽の誕生を喜びたい。手慣れた音だけではなく、新しく獲得したパレットを使って、音楽を丁寧に構築したい、今までの自分とは違う世界に踏みだしていきたいという気持ちが、この2年間彼の作品を見せてもらってきた立場からは、よくわかる。だが、昨日の発表は作品は多楽章形式の一部分になるはずのものだ。今の彼にとって最も重要なのは、この先の楽章を完成させることだろう。それも、あまり長い期間を置かない方が良い。完成することができたら、彼にとって最初の大作であるこの作品は、今後の作曲活動のマイルストーンとなるだろう。

話は少し変わるが、プロコフィエフにとっての「青春の音楽」は、「青春」というサブタイトルのついた第7交響曲ではなく、まぎれもなく第1交響曲「古典」だ。

なぜいきなりプロコフィエフなのかというと、今夜は仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴いてきたのである。曲目は、二つの「ロメオとジュリエット」(チャイコフスキー幻想序曲と、プロコフィエフのバレエ第2組曲)、そしてプロコフィエフ第7交響曲「青春」。

指揮はアラン・ブリバエフ。カザフスタン生まれの指揮者で、1979年生まれというから指揮者としてはとても若く、今回が日本デビューとのこと。結論を言うと、とても良かった。特にチャイコフスキーは、実に丁寧に緻密に組み立てられていて、けたたましいだけの音楽には陥らず、色濃いロマンティシズムが溢れた緊張感の高い音楽になった。

プロコフィエフの第7交響曲は、「青春」という副題がついているが最晩年の作。明らかにシニアな作曲家の筆致である。「青春のために」なのか、「青春についての」なのか定かではない。当局から批判を受けそうなモダニズムは(消えてはいないが)背後に隠れ、第2楽章のアクセルが強く踏みこまれたような後半部分や、ギャロップ風の第4楽章でさえ、どこか諦念が漂う。第4楽章には、当局からの指示で書かれた「楽しい終わり方」である別バージョンのエンディングがあり、アンコールとして演奏されたが、本音ではなかっただろう。

今夕演奏されたプロコフィエフの二つの作品も、ブリバエフが強い共感を持って表現していることがよく伝わってきた。数年後に日本で呼ぶとしたらきっとギャラが数倍になっているだろうというのは、仙フィルH山氏の弁。機会があったらぜひまた聴いてみたい指揮者だ。

バレエ「ロメオとジュリエット」第2組曲の終曲、「ジュリエットの墓の前のロメオ」の最後の和音が消えて、ブリバエフもオーケストラもそのまま動かない。10秒?それとも20秒?長く感じられたその余韻、物語の若者たちが実在したかのような、彼らに捧げる哀悼のようないい間(マ)だった。だが、我慢できないブラボー屋がその沈黙を壊す。このオーケストラの聴衆はとても暖かみがあるのに、毎度のようなフライング・ブラボーは本当に残念だ。

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コメント

ご批評ありがとうございます!

ピアノソナタの全楽章を、来年度音表の前期発表会でやろうと思ってます。来年度の授業の時までにほぼ輪郭が出来上がってるようにはしたいですね〜。萩音も終わったのでこれからペースを上げていきます!

先生!昨日はびっくりしました~。
まさか、地下鉄のホームで会うなんて(笑

プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のモンタギュー家と…を聴いて、某CMをすぐに頭に描いてしまった自分に悲しくなりました……。

>Nぬまくん
ご批評というほどのものではないけど。そうだね、せっかくだから春休みの間にスケッチを書いたらどうかな。楽しみにしています。
些細なことですが、「ぬま」はカタカナをやめて、今までの記事やコメントもひらがなに直しました。

>さとうやま
もぎりのtomoちゃんから、さとうやま&あんずが来てますって聞いてたんだ。でも会場では会わなかったなぁと思いながらホーム歩いてきたら、いるもんなぁ。
そう、あの瞬間「予想外です!」と思わずつぶやいてしまった人は多かっただろうね。ぼくは四半世紀ほど前に書いた曲で、「ロレンス神父」のオーケストレーションを参考にしたことがあったから、懐かしかったな。

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