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2007年4月 2日 (月)

「招き猫」の寺

30分かけて歯科医院に行ったら、治療はものの5分ほどで終わってしまった。

薬を塗るだけで複雑な治療をしていないからだが、いいけどあっけないなぁと思いながら医院を出て、ハタと思い立った。この近くに「招き猫」のお寺があるはず、ちょっと行ってみよう。

Photo_26 大谿山豪徳寺。小田急線の駅名にもなっている曹洞宗のお寺。駅から10分ほど歩いただろうか、思いのほかと言ったら失礼千万だが、大変立派なお寺に行き当たった。立派なはずだ、安政の大獄や桜田門外の変で知られた井伊直弼の墓所がある名刹なのである。世田谷のど真ん中とは思えない静けさが心地良い。

で、それが一体なぜ「招き猫」なの?それには、こんな話があるらしい。

昔は貧しい寺だった。時の和尚は、自分の食べ物を分け与え可愛がっている猫に「お前、こんなに可愛がっているのだから、恩を知るなら何か果報を持って来いよ」と言い聞かせていた。

数ヵ月後の夏の昼下がり、鷹狩りの帰りと思しきお侍が寺に入ってきて、和尚に言った。

2_4 「今、そこを通りがかったら、門前で猫が手招きしおったぞ。何か様子が変だったから立ち寄ってみた。ちょっと休ませてもらおう。」

渋茶でもてなしていると、一天にわかにかき曇り、激しい雷雨になった。和尚は、静かに三世因果を説く。お侍は大いに喜んだ。夕立をしのぎ、貴僧のありがたいお話を聞くことができたのは猫の手招きのおかげ、これひとえに仏の因果である。我こそは彦根城主、井伊掃部頭直孝。これよりさらに心安くお願いしたい。

これをきっかけに井伊家の菩提寺となって、伽藍も立派になり、発展を遂げた・・・というわけだ。

猫、顔を洗ってただけじゃないの?・・・そういうツッコミはやめておこうね。

1_1 仏殿の横に招福観音を奉る「招猫堂」があり、その脇の棚に大小さまざま、たくさんの招き猫が奉納されている。幸福を願う人々から奉納された役目を終えた招き猫たちだ。(写真はクリックすると大きく表示されます。)

そもそもこの場所に果報者の猫の墓があり、片手を上げた像を作って奉ったところ、縁起物として人気を呼んだのだという。ほとんどが右手を上げているけれど、左利きの猫もいるみたいだな。右手を上げる猫は金運を招き、左手を上げる猫は人を招くのだそうだ。両手を上げるのは欲張りすぎで、「お手上げ」につながるから嫌われがちだとか。(ただし、「招き猫」の起源には別の説もあるようだ。)

都心であることを忘れる清閑としたたたずまい、歴史を刻む名刹の広い境内の片隅に、こんな愛すべき一角があるのは何ともほほえましい。だが同時に、さまざまな思いをこれらの無数の猫たちに託してきた人々の心情を思うと、ユーモラスなしぐさとは裏腹に、厳粛な気持ちにもさせられるのである。

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コメント

さすがにこの量には、ぞぞっと鳥肌が。
招き猫さん、私も招いてください。

>たまねぎぼうや
招き猫の置物にぞぞっとしてるってことは、キミの前世は鳥だったかい?それともねずみ?
私を招いてください・・・というよりも、猫さんに福を招き入れてもらった方が良いのでは?(笑)

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