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« シェーンベルクとガーシュイン | トップページ | 日本フィル仙台演奏会2007(2) リキちゃんのこと »

2007年5月24日 (木)

日本フィル仙台演奏会2007(1)

同僚のテル先生が、授業で1年生ちゃんたちを連れて日本フィルの演奏会を聴きに行くというので、団員のカサくんにチケットを取ってもらい、私もお付き合いする。

日本フィルは、毎年この時期、東北を演奏旅行することが恒例になっている。新緑の美しい季節だから、団員さんたちにとってもきっと気持ちの良いツアーだろう。カサくんは大学の同級生で、お互いの都合がつけば、終演後に一緒に一杯やろうということになる。私が以前に勤めていた大学のある県に演奏旅行に来た時も、そんなふうにして一緒に呑んだ。在学中よりも卒業してからいろいろ話すようになった友人だ。

さて演奏会だが、開演のベルが鳴って、楽員が舞台に揃ったのを見ていたら、ひどく妙な気がした。なぜかと思えば、通常とは違う配置になっているからだった。指揮者(本名徹次氏)の指定とのこと。

弦は下手側から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンの順に並び、コントラバスは第1ヴァイオリンの後ろ。金管は、ホルンが左端、トランペット、トロンボーンと並んで、テューバが右端、その後ろにバスドラムがいる。ヴァイオリンが左右に開いて分かれるのは、それほど不思議ではないが、上手側の後ろの方が何だかガランとしていて、鏡越しに見ているようで、ちょっと気持ち悪い。コンサートは、シベリウス「フィンランディア」に始まったが、初めのうちは音の響き方も聴き慣れなかった。重低音の持続が左側から聴こえてくるのは何だか妙だ。それに、この並びだと、どうしてもテューバが孤立する。ピリオド楽器演奏の並びにヒントがあるかとも思うが、曲を選ぶ気がする。

グリーク「ピアノ協奏曲」は菊池洋子氏の独奏。ロマン派ピアノ協奏曲の中でこの曲は、何度聴いても、私にはどうも「来ない」のである。グリークは基本的に好感を持っている作曲家だし、主題の美しさもわかる。チャイコフスキーやラフマニノフはそんなことはないのに、なぜだろうか・・・。ロマンティックの安売りみたいな演奏になりがちだからだろうか。大げさな身振りや嘆き節や泣き落としみたいになるのをやめてみたらどうだろう。だが、今回もそう思ったのは、おそらく独奏者のせいではない。このピアニストは別の機会にソロを聴いてみたいと思う。

後半は、リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。生演奏で聴いたのはいつ以来だったのか記憶がないが、あらためてこれは生で聴くべき曲だと思う。生で聴いてこそ音色混合の面白さが伝わってくる。

曲の標題も内容もロマンティックでわかりやすく、クラシック入門として最適な曲のひとつだろう。同時に、作曲家的な目で見ると、オーケストレーション(管弦楽配置)のお手本のような作品でもある。しかし不幸なことに、オーケストレーションに興味を持って勉強しようと専門に首を突っ込んだ時には、もっと別のタイプの曲に興味が向くようになり、熟達した管弦楽法の技を持つこの作曲家のことなどどうでもよくなってしまう。「いい曲」と「オーケストレーションのいい曲」というのが必ず一致するとは限らないということを、この作曲家の作品は、心ならずも示してしまう。

だがやはり、「シェエラザード」が名曲であることに間違いはない。どのパートの誰もがおいしい曲。「弾いていても疲れないよ」と、カサくんは言った。

アンコールは、J.シュトラウス「エジプト行進曲」。あんまりテンポが重かったので違う曲かと思ってしまった。

終演後はカサくんが着替えて出てくるのを待って、小料理屋で魚をつまみながら、くだを巻く。くだの中身は非公開。彼は年齢でも在籍期間でも、このオーケストラではもうベテランといわれる立場だが、いつ会って話しても、オケマンとしてもっと良くありたいと上を向いている。その姿勢は素敵だ。

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コメント

すごいプログラムですね!
いいなあ~
私も今、急に聴きたくなってCDを
ひっぱりだしました。

グリークのコンチェルトについて、私もまったく同じ感想を小学生の時から持っています。ほんとになんでなんだろう、と思いますが、結局、駄作なのかなあと最近では思っています。出だしなんて、シューマンの安っぽいコピーに、どうしても聞こえちゃう。ほかのグリークの曲に比べても、輝きに乏しい、と思わざるをえません。それにしては、あまりにもよく演奏されますよねぇ。

>tomo
どれが急に聴きたくなったのかな?どれもディスクの多い曲だから、すべて並べて聴くこともできるけど。

>りっきぃさん
あぁ・・・やっぱりそうなんですね。テルせんせも似たようなことを言っていました。グリークが、実はあまり性に合わないことを少し無理してやっているためか、演奏者が往々にして曲をロマンの鋳型へ無理に流し込もうとしてしまうためか、本当によくわからないのですが・・・。

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