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2007年6月26日 (火)

青森へ

23日お昼前に弘前を発つ。八戸までの直通特急と時間が合わなかったので、青森行きに乗る。それならばと、下車したことのない青森で降りてみることにした。

弘前は駅舎が新しい。それに、駅と繁華街が少し離れている。公園の周囲は静かだ。城下町であり、洋館が並び、老舗の和菓子屋さんが多いという、品格のある街である。

青森は対照的。駅舎はいささか歴史を感じさせるし、改札を出た途端に生活者たちのエネルギーが伝わってくる。青森がニューヨークならば、弘前はワシントンD.C.か。青森駅に入線する列車の窓から、ストリップ劇場と思しき小屋や、いかにも場末然としたスナックのシャッター閉じたままという景色が見える。かように、侘しくも猥雑な光景は弘前では見られなかった。だが、こういう光景、私は決して嫌いではない。

人々は活発に行き来する。だが、東京の人々のように、足が地面から浮いた軽々しい慌しさではない。駅前の通りには居酒屋や食堂が並ぶ。小ぎれいではないが、素朴に美味しいのではないかと想像してしまう。道を歩く高校生たちの津軽弁はやわらかく、愛らしくさえ思える。

Photo_43 駅前のファッションビルの地階、「新鮮市場」と書いてあったので下りてみたら、いきなりこういう市場が、広いフロアにぎっしり軒を並べていて、外観とのギャップにびっくりした。私は、普通のデパ地下を想像して階段を下りてきたのだ(パルコやロフトの地階がこうだったらびっくりすると思うぞ)。那覇・牧志の公設市場に飛び込んだみたい。鮮魚、乾物、青果、酒・・・何でもある。ホタテ、ハタハタ、シマホッケ・・・もちろん売られている魚の種類は沖縄とは違う。

2_19 市場の中に何軒か食堂があって、その名も「市場食堂」という、おばさんが二人くらいでやっている食堂に入ってみる。入るといってもカウンターだけで、のれんもないけれど。

注文をしてぼんやりしていたら、隣でざるそばを食べていたおじさんがつっと立って、セルフサービス機からお茶を淹れ、何も言わず私の分も差し出してくれた。慌ててお礼を言う。よく見ると、「お茶はセルフサービスです」と書いてある。ざるそばなどメニューにないのだから、お店の人だったのだろうか。だが、食べ終わると食器をおばさんに渡し、どこかへ行ってしまった。

ホタテ、ウニ、イクラの三色丼。小鉢と香の物、味噌汁がついて1,800円。新鮮なホタテの美味しさ、甘さに驚嘆!都会モンにとって、この味でこの値段は決して高くない。

Photo_44 腹ごしらえをした後は、青森県立美術館に行ってみる。青森駅から車で15~20分、タクシーで1,500円ほど。三内丸山遺跡に隣接する総合公園のだだっ広い敷地の中にある。雪の塊のように真っ白の建物で、内装も真っ白。「かまくら」に入っていくような感じだ。昨年7月にオープンしたばかりとのこと。

青森県立美術館→ http://www.aomori-museum.jp/ja/

圧巻なのはアレコホールという4層吹き抜けの巨大空間。ここに、シャガールがバレエ「アレコ」のために作った4枚の舞台背景幕のうち3枚が常時展示されている。幅15m、高さは9m。

「アレコ」という作品はラフマニノフのオペラがあるけれど、こちらはアメリカン・バレエ・シアターのもので、音楽はチャイコフスキーのイ短調ピアノトリオを編曲したものだという。実に見事な美しい3枚の背景幕に囲まれ、用意された椅子に座ってぼんやりするのは、とても贅沢な時間だ。ここに座るためだけでも、この美術館を訪れる価値はある。

企画展は特にやっていなかったが、常設展が二つ、弘前大学の先生でもあった村上善男の個展と、「都市の空気、故郷の土」と題して、青森に縁のある10人の作家の展示。

「都市の・・・」では、塗装工事中のために奈良美智と寺山修司の展示室が見られなかったのはとても残念だった。ただ、奈良美智はいくつかの小さな作品と「フラフラガーデン」を見ることができたけれど。

10人の中には、棟方志功はもちろん、成田亨も含まれている。ウルトラマンや怪獣のデザインを手がけたこの人の両親は青森の人で、彼は元々彫刻家だったということを、今回初めて知った。

小島一郎という写真家のことも初めて知る。1924年生まれ、64年に39歳の若さで没した。津軽と東京を撮った白黒画面はいずれも暗く幻想的だが、かえってそのために強烈なリアリティを放っている。もっと作品を見てみたいのだが、その機会がほとんどないのが残念。

三内丸山遺跡は美術館から歩いて10分くらいだから帰りに寄ってみたらいいと、タクシーの運転手さんが勧めてくれた。だが、夏でもこんなに暑くないと運転手氏が言うほど暑い日で、朝から歩き回って疲れたし、東京まで移動することを考えるとそろそろ限度かな・・・ということで、三内丸山遺跡はまたの機会に。

Photo_46 そのかわり(?)、こんな子を連れて帰ってきた。奈良美智のデザイン。

追記。この美術館には奈良氏製作の「あおもり犬」という傑作がある。→ http://www.pref.aomori.lg.jp/plan/koukoku/aomoriken.htm

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コメント

三色丼・・・、青森県立美術館・・・、ぎょーん(T 0 T) 

>かもりーな
ぎょーん・・・って何だい?
今、奈良作品「あおもり犬」のリンクを記事の中に追加しました。

青森美術館ステキですね。
最近職業柄、現代美術にかなりの興味を
持ち出しまして。

とはいえ、さすがに青森は遠いいーー。
機会があれば訪れてみたいものです。

青森県美術館にシャガールのそんな大きな絵があるなんて知らなかったです。いつか自分でいける日を楽しみに~

奈良美智展は確か7月中旬ごろ弘前であるはずだと思うんだけど~これはひょっとしたら今後毎年か、隔年開催になりそうだから狙って行ってみたいなと考えているところです。

見たい展覧会を全部見てたら自分の絵を描く時間がなくなってしまう~~

私も先日宇都宮市立美術館へ行って「シュルレアリズムと美術」という展覧会を見てきました。宇都宮駅からバスで30分、散策を楽しめる森の中にあるすばらしい美術館で、平日の昼間のせいか客も少なく、たいへん贅沢に過ごせました。マグリットやダリ、エルンストやマン・レイの名作が目玉でしたが、その最後のほうには邦人の作品がいくつかあり、最後に奈良美智の作品が出ていて、はずかしながらその名を初めて知りました。作品は「ひよこ天使」というもので、ほとんどマンガかイラストの世界ですが、その企画展の文脈で見ると、その作品が出口に飾ってあること自体、なんともシュルレリスティックで感動しました。

おはようございます。
私の妻も仕事で東北6県を歩いていますが、青森県の雰囲気は第1位だそうです。
去年の夏私も青森県美術館に行きました。開館まもなくのときでしたが、あの真っ白い外観を見ただけでかなりわくわくさせられました。そのときは成田さんの怪獣の絵が展示されているという情報だけで行ったので、シャガールや奈良作品の存在にはびっくりでした。子供に合わせて鑑賞したので、それらはゆっくり見れませんでしたが・・・。またゆっくり行きたい所です。

>のぞみさん
そう、仕事の勉強のためにいろいろ見ないとね。たしかに青森は遠い。でも、東北へ行く機会があったら足を延ばしてみると良いと思います。青森に限らず、地方には良い美術館がいろいろあるよ~!

>須藤さん
美術館情報、ありがとうございました。あれで突然行く気になりました(笑)。
弘前の奈良展はどこだか美術館ではないところでやったものですよね?またあるの?あるならば、今度は行ってみたいな。

>りっきぃさん
うん、ほとんどマンガかイラストすれすれなんだけど、実はマンガやイラストとははっきり一線を画していますね。それにしてもシュルレアリズムに位置づけるって、面白いなぁ・・・。

宇都宮の美術館は行ったことがないのだけれど、最近は断固地方の美術館の方が良い!と思っています。入場制限されて、何時間も待ってやっと入っても、大勢の人の頭越しにしか見えない東京の美術館はつまらないです。

>masaさん
あぁ、いらっしゃったんですね!そう、何となくわくわくするよね、あの外観。なぜだろう。中は展示室があっちこっち変なふうに繋がっていて、迷子になりそうで困ったけれど。シャガールの部屋のデカさには本当にびっくりですね。
奥さまは、青森のどんなところが東北一なんでしょうか?

感動と羨望のあまり、「ぎょーん」しか言葉が出ませんでした。。。なぜなら、青森県美は、開館したときから密かに狙っていた(?)美術館なのです。でも奈良美智と寺山修司の展示室が二つとも故障中というのは、残念でしたね。

わあ!コメントがふたつ入ってしまいました。先生、、、一つ消して頂けますでしょうか。ごめんなさい。そして展示が故障中ではなくて、工事中と書きたかったのです。。

>かもりーなさん
コメント削っておきました。
うん、前に奈良美智を見たいって言ってたよね。あれは弘前の展示だったかな。
故障はそんなに長くかからず終わるでしょうから、チャンスを見つけて行ってみたらいかが?

コメントの削除、どうもありがとうございました。
はい~、前に話題になった奈良美智は弘前でした。それにしても青森は、凄い人がたくさん出ているので、尊敬してしまいます。故障が終わったら、卒業までに(卒業できるハズ・・・)、県美はぜひ・・・!


>かもりーなさん
故障はすぐ終わるはずだよ。っていうか、もう終わっているかも。
本当にすごい人がたくさん出ていますね。絵描きさんも作家も。ぼくの作曲の師匠もそうですが。
きっと、底知れないパワーが隠されているんだね。あの、晴れててもどことなくどんよりとした空の下に。

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