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2008年6月28日 (土)

蒸し寒い話

梅雨だから蒸し暑いかというと必ずしもそうでもなく、むしろ「蒸し寒い」と言った方が良い日が多い。あ、それを「梅雨寒」というのか・・・。特に仙台では、夜などまだ長袖が手放せない。学生くんたちも私たち教師も、少々疲れ気味。5月の連休以降夏休みまでの期間は、一年で最も長く、梅雨のうっとうしさも重なって、一番くたびれる時期なのだ。

そういう季節だから、この際、もっと具合が悪くなりそうな話をしよう。どちらも学校現場にまつわる話である。

私の大学の卒業生某さんは、今年の4月から某県の学校に新任の先生として勤めることになった。着任の日、初めて学校に行って、教頭先生といろいろ打ち合わせをする。

話もひととおり終わる頃、教頭先生曰く、「あなたは初任だからわからないかも知れないが、こういう日は菓子折りを持ってくるものだよ。」

気が利かない奴め・・・とまではっきり言われないまでも、そう言いたげな空気が漂ったそうだ。

実は某さんは、こういう場合どうなのかと迷いながら、菓子折りを用意していた。けれども、タイミングを逸して出しそびれていたのだった。慌てて持参の品を差し出すと、教頭先生は、こともなげに菓子箱に「某先生より頂きました」と書いた付箋をつけて、回覧に回したという。

菓子折りを持って挨拶に行くというのは、この国独特の礼儀だろう。某さんが持参したのは、「挨拶の気持ち」というべきもので、そういう習慣が悪いとは、私は思わない。

だけど、受け取る立場から督促するものなのか?たとえ持参しなかったとしても、「気持ち」が足りないとして、非難されるべきことなのだろうか。それが「この業界の常識」なのだから、今後恥をかかないようにとご指導くださったのだとしても、釈然としない。

もうひとつ。

別の卒業生某さんも、やはり学校の先生だ。その日は、教育委員会から指導主事先生が来訪されて研究授業があった。御前授業はうまくいって、検討会も和やか、指導主事先生は機嫌良くお帰りになったそうだ。よかったよかった。

しかし。

某さんは、信じ難い光景を目のあたりにすることになる。

某さんが見たのは、教頭先生が、指導主事先生のお履物を磨いているところだった!驚きを通り越して引いてしまった某さんは、先輩の先生にこっそり尋ねてみる。すると、あぁ・・・最近はあんまりやらないけどねぇ~という、これまた何とも奇妙な返事。ということは、以前は当たり前のようにやっていたのか?以前というのは江戸時代か、それとも明治時代か?一体、今は何時代なんだ?

私は、基本的に学校現場に同情的である。教諭の不祥事が出るとひどいバッシングが巻き起こるが、中には少数のエキセントリックな者がいたとしても、ほとんどの先生たちは真面目に誠実に仕事していることを知っている。卒業生たちが活躍しているのも嬉しく思う。一部の保護者をモンスターと呼ばなければならないほど傷ついた現場で、教壇に立つこと以外の雑用に追われている先生たちのご苦労を思う。

だが、こんな話を聞くと、ちょっとぐらぐらしてしまう。さらに、念のために言えば、この二人の某さんが勤めるのは、それぞれ別の地方なのである。特定の地域に妙な「常識」が残っているらしいというわけではないのだ。

本当に大切なことには無策なのに、どうでもいいような細かいことにやたらと潔癖で、はみだす者を受け流す度量がない。嫌な時代だ。懐古趣味に陥りたくはないが、インターネットもブログも携帯電話もなくて不便だったけれど、昭和の社会はもっと大人で、大らかだった。だからこそ、せめて学校現場だけでも、妙な「常識」を温存しないで、「良識」が通じるところであってほしいと思う。将来教職に就く若者たちへ心構えとして、偉い方がお見えになったら、お履物は磨いておくものだぞなどと指導するのなんか真っ平である。

指導主事先生が機嫌よくお帰りになったのは、お履物が磨かれていたからではなかったと信じたい。

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コメント

珍しく現場のお話ですね。
私は指導主事を誰にお願いするかで議論している場面を見ました。
顔を立てるとか、馴染みだからとか、そういう意味で…。

先生方のブログやホームページは保護者に見つかるとバッシングされることが多いそうです。
今の教育現場をもっと良くしたいという気持ちや、現状を憂える内容が書かれていると…『先生それはないでしょう!』。
それで閉鎖を余儀なくされたケースを知っています。

どうも、事実を素直に表してはいけない世界のようです。

だからこそ、今回の内容は力強いメッセージだと思いました。
『不思議に感じるのは自分だけじゃない』

現場の皆さん、応援しています。
(*´ー`)

>萌さん

あんまりこんな話題書きたくないんだけどね。

でも、もしこれを読んで共感してくださる教諭の方がいらっしゃったら、、『不思議に感じるのはあなただけじゃない』ということは、言いたいですね。
エライ先生からは、そんなことを言っているおまえこそおかしいと言われるかも知れませんが。

この話が痛いのは、ここに登場する教頭先生たちが、私とそれほど歳が違わない方々なのではないかと思うことです。


うわー。ぞぞぞーっなお話。

指導主事の先生が来るとなると
学校中大掃除(PTAの草取りまで)に
違和感を覚えていたけれど、
現場にいると、怖いことに慣れてしまうんだよねぇ。

でも慣れちゃいかん。
慣れたとしても下にそんなことを
当たり前とは伝えません。

はぁー…
もうすぐ試験だねぇぇぇぇぇ。はぁdash

某先生は、「ガイコクに留学中と思えばよい」、と、おもしろがるようにしているそうです。「でも朱に交わって赤くなっていたら、教えてクダサイ・・・aries」と懇願されました・・・。

>たまぼーくん
まぁね、大掃除くらいは可愛いものと言うべきかもね。ミエミエなのが痛いけど。
でも、学校は毎日少しずつ掃除しているだろうから、家や私の研究室の大掃除するよりは楽だろうな。
指導主事先生が来られると、きれいになっていいかも?

>かもりーなさん
うむ。ある意味ガイコクですね。異文化体験だね。ミンゾクオンガクを勉強するよりも、学校行く方が異文化理解が難しい・・・ってか?
でも、「朱に交わって赤くなってたら・・・」なんていうことを言う先生は、きっと大丈夫ですよ。違和感を持ち続けるだろうなと思います。違和感を持ち続けるのは面倒だけど、大切なことかも知れませんね。

お久しぶりですーshine

地方によって習慣が違うんですね。
うちのほうにもそういうのがあるんですかね・・・
気付いてないだけでいっぱいあったりしてsweat01

>tomoちゃん
お久しぶり~。
地方によって習慣が違うのかどうか、よくわからないんだよね。
tomoちゃんのところで、そういうことが特にないとすれば、それはそれで良いのではないかな。もしかしたら、校種の違いもあるかも知れないけれどね。

ひさしぶりに先生のブログを拝見したら、ちょっと素通りできない話題になっていましたので、コメントさせていただきます、、、実は、学校を訪問する側にいるものですから。

おっしゃるように、教員の世界といっても様々で、一括りにすることはできませんね。
それにしても、「教頭先生が指導主事の靴を磨く」には驚きました。靴をそろえてくれたり靴べらをさし出してくれたりということはありますが。もっとも、それだって他の客にしていないことなら、特別なことなので、「おかしい」ことかもしれません。
指導主事訪問で大掃除というお話もありましたが、公開研究発表会ならいざ知らず、そこまでする学校もありません。指導主事訪問はまれなことではないので(年に数回)、いちいちそんなことやってられません。ただし、いつもは放課後清掃なのにその日だけ朝清掃するってのはあります。私の息子の学校にベイスターズの工藤投手が訪問したときには、朝清掃をしたらしいので、指導主事訪問のときだけでは無さそうですが、普段の来客時にはしないようなので、そうすると朝清掃は異常なことです。しかし、午後の授業参観前には掃除をするので、事前に分かっている来客に対してきれいな校舎で迎えているだけのことですから、異常とはいえません。

学校の常識は世間の非常識、なんて揶揄されますんで、端から見たら???なことが結構あるのでしょう。
教員の世界に限らず、組織の内部に居続けると「ん?これはおかしいのでは?」と感じることは難しく、それを指摘するのはさらに難しいです。「正しいこと」かどうか常にチェックをすることは、内部の人間には簡単なことではないからこそ、第三者からの指摘があったら、真摯に耳を傾け、「実は、、、」「あれは、、、」と言い訳する前に、普段とは違う物差しをあてて自分を顧みるチャンスにしなければなりません。
が、第三者としては、一つの事象だけ取り上げてそれを自分の物差しで「異常」と決めつけることには慎重であるべきだろうと思います。もしかすると「靴みがき」の教頭先生は、来客者の靴をいつも磨いていたのかもしれません(それはそれで、他にやるべき仕事があるだろうとは思いますが)。大掃除をした学校は別のねらいがあってやっているのかもしれません。指摘する前に、ひと呼吸おいて、もう一度見直したり、意図を推し量ったりする余裕をもちたいものです。
どこかのモンスターにならないためにです。

長文失礼しました。

>とりとりさま
ご無沙汰しています!コメントありがとうございました。
全くおっしゃるとおりですね。ひとつひとつの事柄をあげつらってどうこう言うのは、基本的にはあまり意味がないことだと思います。

お履物磨きはともかく、靴べらを貸してくださったり、履物を揃えて頂いたりなどのことは、私もされた経験がありますが、恐縮するものの、異様なこととは思いませんし、清掃も、我々とてもお客様がいらっしゃる時には、慌てて掃除したりするのですから、ことさら変なことではありませんね。むしろ、お客様がいらっしゃることがわかった時の慌てっぷりは、自慢ではないが私などの方が見事です(恥)。

ただ、この記事を出してから、大分の「事件」が発覚しました。やはりこの業界のヒエラルキーは、どこかにこんな「事件」と繋がってしまう危険を生むのではないかなぁと思います。

いえ、そういった危険が、今もすべての地域にあるとは思いません。ただ、「近代化」のスピードが遅かった地域に残っていたということで、かつてはどこにでもあった土壌なのではないかなと思うのです。ふとしたことで、「近代化以前」の風習が突然発覚するので、部外者はギョッとするのではないでしょうか。

私自身は、記事にも書きましたように、現場の先生方を全面的に応援したいというスタンスを持っていて、それは今でも変わっていません。「モンスター」たちが、間違った消費者意識を持ち込んでしまうのは、とんでもないことだと思っています。

「教育汚職」の報道を読むにつけ、どうもこんなふうに捩れてしまっているのは、単にひとつの学校やら地域の教育行政やらが原因とは思えません。もっと根本の行政や、社会全体の意識にこそ、正すべきものがあるのではないだろうかと思ってしまいます。

暑い毎日が続きます。とりとりさんのところも暑いでしょうね!どうぞお気をつけて。

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