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2008年8月31日 (日)

レパートリー

8月30日と31日、二日間にわたって、某合唱コンクールの審査員を務める。

中学、高校、大学、職場、一般に分かれて競うが、いずれもとてもレヴェルが高かった。職場団体の参加が少ないのは残念だが、これもご時世か。

自由曲でどんな作品が出てくるか、興味のあるところだが、傾向がずいぶん変わったものだなぁと思う。もちろん、これはたかだか一つの県大会を聴いただけのことだし、日常的に「合唱界」とお付き合いしているわけではないのだから、全国的な傾向かどうか、わからないけれど。

無伴奏曲がずいぶん増えたのが、まず大きな印象。私が某大学の小さな小さな合唱団と一緒に遊んでいた頃は、無伴奏曲は、有力な合唱団以外はほとんど手がけることはなかった。

難しい・・・というのがその理由だったと思うが、丁寧に練習すれば、少人数の団体でも美しい合唱ができるし、勉強になるのに・・・と、当時歯がゆく思ったことを、この2日間、多くの団体が晴らしてくれた。いくつかの、10人そこそこの、あるいは10人にも満たない団体が、大合唱団では決してできない見事なミニュアチュールを美しく響かせていたのには、思わず講評を書く手が止まった。

さらに驚くことは、そういった無伴奏曲の多くが宗教曲であることだ。合唱に関する限り、日本人はほとんどキリスト教に帰依するらしい。

なるほどラテン語は発音しやすいかも知れないが、登場した曲の多くは、ラテン語の典礼文ではなく、ヨーロッパの中心からは少し外れた国の言語なのだ。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語あたりまでなら学ぶ手段もありそうだが、周縁の言語を勉強するのは大変だっただろうなぁ。

そして、その多くは、ほとんど知られていない作曲家の作品なのである。知られていない作曲家だからいけないということは決してない。よくぞ見つけて来ましたね・・・と言いたくなる作品も出る反面、首を傾げてしまいたくなるようなものもある。そんなにまでして、知らない国の知らない作曲家の知らない宗教の歌を、知らない言語で汗水流して勉強する必要があるのかなぁ・・・。

無伴奏でもバルトークやコダーイはやはり一流の音楽だし、ほんの数団体が手がけた、無伴奏ではないがシューマンやメンデルスゾーンはとても新鮮に聴こえた。ロマン派合唱曲は、今はあんまり流行らないらしい。

邦人作品の「栄枯盛衰」も、なかなか無常である。「楽譜が売れる」という、他のコンテンポラリー音楽作品にはない要素が合唱にはあるのだから、「流行作家・作品」が移ろうのは、故なきことではないのだが・・・。

洋の東西を問わず、流行の波間に埋もれさせるべきではない作品だってたくさんある。レパートリーの可能性が広がったのは喜ばしいことだが、選択肢が増えれば増えるほど、選曲をする人たちには卓越した審美眼とポリシーが求められるだろう。

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コメント

先日はお疲れ様でした☆先生もおっしゃるとおり、無伴奏の曲を選ぶ団体が多いのにびっくりしました。「無伴奏」「宗教曲」というのはどうやら流行りのようですね。どの団体もこぞって歌っていましたもの。ちょっとカタブツな印象のコンクールでしたね(汗)。伴奏ありの曲がやたら新鮮に聞こえました~^^;もっとメロメロ(♪)楽しい曲はコンクール向きではないのでしょうか!?

あ、でも私聴いていて楽しかったですよ☆ハーモニーがぴったり重なったときはゾクゾクしました♪大きな団体、小さな団体、混声、女声、男声のそれぞれの良さを感じました。でも、これだけ多様な性格を持つ合唱団を一律に評価しなくてはならない先生は、大変だったでしょうねぇ@@;お疲れ様でした!!

>teaさん

コメントありがとう。最近は、競って知らない曲を持ってくるのが流行らしいよ。だから、あんなふうになるんだね。でも、ほんと、teaさん言うように、大きな団体には大きな団体の、小さな団体には小さな団体の、それぞれの良さがありますよね。一律評価は難しいです。

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