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2009年6月 2日 (火)

「毛皮のマリー」観劇記

ふとした出来心から、仙台公演があるというので出かけて行った。

寺山修司・作、美輪明宏・美術/演出/主演「毛皮のマリー」(イズミティ21、大ホール)

なぜ出来心を起こしたかというと、もちろん第一は、寺山作品が現在どんなふうに見えるのかということへの興味。美輪明宏氏が、年齢のこともあるので、この作品を演じるのは最後かも知れないと書いているのも読んだ。そして、麿赤兒、若松武史といった往年の名優が出演しているのにも惹かれた。

会場に着いて、チケットを差し出そうとしたら、係の人が叫んでいる。「本日、大ホールのお手洗いはすべて女性専用とさせていただきます!」

はぁ・・・そういうことになっているかと驚きながら、エントランスのトイレで用を済ませて入場した。

Hi3e0114 次に驚いたのは、ロビーに、薔薇の花でアレンジされた蝶の形を背景に美輪さまの写真などが置かれた祭壇のようなものが作られ、、女性たちがむらがって、携帯をかざして写真を撮っていることだ。

これが「祭壇」。そして、ロビーにはお香の香りが漂っている。

客席について見渡すと、観客のおそらく90パーセント以上は女性だ。話の中身からすると、妖しいお兄さんとかが多いような気がしていたが、まったく見当はずれ。寺山ファンがどのくらい来ているのかは、わからない。

幕が開いて、美輪さま演じる「マリー」と、麿赤兒演じる「下男」との会話が始まる。わぁ・・・何だか歌舞伎だなぁ、これは・・・と思った。台詞や動きが様式化されているように見えるからだろうか。「擬古典的に装われた贅沢な一室」という舞台設定から来る視覚的印象も、まるで歌舞伎だ。そう思って観れば、鶴屋南北が現代に生まれ変わったら、こんな作品があっても不思議ではない気がしてくる。

美輪さま演じる「マリー」は、時々台詞が聞き取りづらいところもあったけれど、声の音色感が変化する様は凄い。そして、本来台詞役者ではない麿赤兒の台詞が、最もよく聞き取れたというのも、なんだか面白い。若松武史も、寺山演劇の懐かしいアクの強さを伝える。

客席の95パーセントの女性(30代から50代くらいが主流か?)は、寺山の言葉をどう聞いているのだろう。とまどっているのではないかなと思われるほど全体には静かで、かつてだったら、もっと沸いたであろう台詞にも反応が薄い。

最後のシーンは、演出によってずいぶん手が入っている。その是非はともかく、幕が降りてカーテンコールが始まった。形どおりにまず脇役たちが拍手を受ける。そして、「欣也」役の吉村卓也と美輪さまの登場となったとき、にわかに舞台装置が動いて、金色の孔雀を背景に二人が現われた。舞い散る金粉。

それまで静かだった客席が騒然となった。おそらくコアなファンがいるのだろう。観客が次々と立ち上がってスタンディングオベーションとなった。美輪さまが、客席に向かって手を広げたり、投げキスのような仕草をすると、大きな歓声が起こる。そして、二人のカーテンコールは延々と続き、私はかなり唖然としながら座っていた。

なるほど、こうやってこの作品は継承されているのかと思う。パンフレットに載っている出演者の顔写真は、まるでホストクラブの店先の写真のようだ。いろいろな意味で面白い観劇だった。

翌日、仙台パルコの中の小さなスペースでやっている、寺山修司と天井桟敷ポスター展を覗いてみた。入場料300円かぁ。狭いんだけどな、ここ。有料なんだ・・・。

展示自体は、ポスターの他に自筆のコピーや出版物などもあるけれど、今までにもいろいろなところで見てきたから、さほど珍しいものはない。ただ、こうして、寺山世界に囲まれていることで思うことが沸いてくるような気がする。

若い、大学生と思しき女性が二人、ポスターを見ながら話しているのが聞こえた。

「ふぅん・・・、天井桟敷って劇団の名前なんだねぇ。」

はぁ・・・そうだよなぁ、キミたちは知らなくて当然だよなぁ。でも、そんな世代が、わざわざ入場料300円を払って入ってくるわけだから、寺山世界のインパクトは、色褪せていないのだろうと思う。

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コメント

「毛皮のマリー」、見たかったんですけど、
知ったときにはもう遅く、見れなかったんですよ〜(;ω;)
仕方が無いので、本で読みました(笑)
最近の美輪サマ人気はすごいと解っていても、
祭壇があるということには驚きですΣ(・ω・ノ)ノ!
(美輪サマの写真を待ち受けにすると、幸せになれるそうですよ( ̄ー ̄))

数年前に上演した「毛皮のマリー」は、「欣也」役が及川ミッチーだったそうで。。
その頃にテラヤマにはまっていれば良かったです(笑)

>ヒトミケさん

こんにちは!ヒトミケさん世代のテラヤマ現象って、ちよっと不思議です。もちろん、生前の寺山の活動は知らないわけだよね。
一方、美輪さま人気がこんなことになっているとは、ぼくは知らなかったので、かなりのオドロキです。教祖さま的だよねぇ。及川ミッチーの「欣也」、きっと独特のものだったでしょうねぇ。。。

うわぁあ、私も、観たかった舞台です!
うかうかしているあいだに、こちらでの公演が終了していました・・・。
カーテンコールで金粉なんてすごいですね。私も浴びてみたいですshine

>かもりーなさん
そういえば、お母様が美輪さまファンじゃなかったっけ?違う?かもりーなさん自身がファンなんだっけ?
すごいよね、金粉。浴びてみたいかどうかは別にしてsweat02

母は、学生時代、銀巴里で丸山 明宏を聴いていたそうです。うあぁぁぁあ羨ましい。今もこの世のものとは思えないですが(笑)、丸山 明宏の頃の、この世のものとは思えない美しさと歌を生で味わってみたかったです。
私は仙台にいたときに黒蜥蜴を観ました。妖しくて素敵でした。
金粉を浴びてサマになるのは三輪さまと叶野姉妹くらいな気がしてまいりました。


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