フォト

-天気予報コム-
2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

友人のページ

こんなページを見つけました。

無料ブログはココログ

« 2010年1月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月

2010年3月31日 (水)

ひとりオペラ「にごりえ」

四谷区民ホールで、ひとりオペラ「にごりえ」の初演。

この日が無事迎えられたのは、ほとんど奇跡としか思えない。依頼主であり演者である竹田恵子さんのパワーのおかげである。
モノオペラというものは、だいたい1時間程度の長さが適当だろうに、この作品は前半45分、後半60分を要する。それも、無理やりカットしてやっとこれだけの時間に収まったのだ。何とか時間の取れた日は朝から晩まで作曲したし、竹田さんも、少しずつ出てくる楽譜を受け取りながら、朝から深夜まで練習したそうだ。そもそも作曲が遅れた原因はいろいろあるけれど、愚痴のようになるから書くのはやめておく。

山田百子さんのヴァイオリン1台だけが寄り添う。恵川智美さんの演出と成瀬一裕さんの照明によって、舞台に幻想の街が浮かびあがった。

終わってみれば、まだ直したい整理したいという部分はたくさんあるし、これから考えていくことになるだろうけれど(それは、竹田さんも山田さんも恵川さんも同じだろう)、とりあえずやるべきことはやったという感じはある。

名づけるとすれば、「ヴァイオリンを伴う語り歌」を書いたつもりだが、竹田さんは歌役者だから、いわゆる「浄瑠璃」語りにはならない。かといって西洋風のオペラとも違う。フシのついた朗読?何であっても構わない。上演形態だっていろいろ可能だろう。樋口一葉の難しいけれど美しい言葉、24歳でこの世を去らなねばならなかった女性が身を切るような思いで書きとめた人間模様がお客様に届いたか、そのとき私の書いたフシが、物語が訴えることについて何か少しでも発言できたかどうかだけが問題で、そのかたちが何と呼ばれようと、何でもなかろうと、私は構わない。

Photo_3

四谷区民ホール前。信州に所縁のある桜との由。今年見た最初の満開の桜。

2010年3月28日 (日)

高山 登展

「300本の枕木 呼吸する空間」とサブタイトルがつけられた高山登個展、約2カ月間の展示の最終日に、やっと行くことができた。宮城県美術館。

2階の展示室に入ると、まずはじめの作品に目を奪われる。
言ってしまえば、枕木が立てかけられているだけなのだが、この直線の厳しい美しさはどうだろう。枕木はそこに卒然として現れ、物言わず、自然の造作物のように存在している。

メインの展示室は、「呼吸する空間 - 消えた身体」という作品。薄暗い照明の中に、枕木を中心として、コンクリートや鉄、ベッド、映像や壊れた古いピアノなどが配されるインスタレーションである。

その展示を眺めながら歩く。立ち止まる。しばらくの間じっと立つ。枕木の模様や積み重ね具合を眺め、迷宮へ誘うような直線を凝視する。

「作品に手を触れてはいけない」と書いてあるけれど、「跨いではいけない」とは書いてないから、跨いでみる。逆方向に歩いてみる。照明は逆光になり、まったく違った景色が現れる。

大きな展示室だけでなく、美術館の中庭やエントランスホールにも展示されている。いつまでもそこにいて遊んでいた気分になった。

Photo

高山先生は、少し前まで「大学の同僚」だった。もちろん、高山先生の方が大先輩だけれども。すごい人だなぁと改めて思う。当たり前のことだけれど、枕木300本やるから何か作ってみろと言われても、誰にもこんな作品作れやしまい。

美術館のレストランでは、いつも特別展にちなんだメニューが用意してあるのだが、今回はビーフ丼枕木風だか何だかで、ビーフステーキが枕木のように長細く切ってご飯の上に乗っていたのはご愛敬。



« 2010年1月 | トップページ | 2010年4月 »