2011.3.11 仙台(17)
3/23(水) 晴れ
朝9時40分、県庁前バス停。10時発山形行きのバスに乗るために並んでいるのは約10人。私の後ろにも10数人並んだけれど混雑というほどではない。11時半前に山形着。いつものように静かで平和そうな山形の街を眺めて、車で1時間余りなのに、これほど違うものかなと不思議な感じがする。ただ、コンビニに物は少ないし、駅ビルのお土産屋さんでも仙台に本拠のある店舗だけは閉じている。
並ばずに入れるコンビニで、新聞を買う。気仙沼の中学校で卒業式が行われたという記事が1面にあり、写真に卒業生WTさんが写っているのだ。WTさんは、気仙沼の中学校の先生。消息がなかなかわからなくて、とても心配した何人かのうちのひとり。数日前に直接メールをくれて無事がわかったのだけれど、こうして写真で確認すると、本当に安心する。
昼食をとって、12時40分発のバスで空港へ。13時過ぎに山形空港に着く。こぢんまりとした空港はかなり混雑していて、各都市の作業着を着た人も何人かまじっている。災害復旧の応援に来て、これから戻るところだろうか。14時35分のフライトで羽田へ。18時過ぎ、川崎の家に到着。
mixiのマイミクさんたちに宛てた日記
明23日、仙台を離れます。
新幹線が不通になり、川崎との行き来が簡単ではなくなりました。
それにしても、もっと早く、無理やり仙台を脱出することもできただろうと思います。
けれども、そういう気にはなれませんでした。
まず、音楽科の学生の皆さんの安否が、一人でも確認できないうちは仙台から離れるまいと思っていました。
それに、年度末のすべての仕事を放り出すこともしたくなかった。
本当に不幸中の幸いというべきでしょうが、音楽専攻・コースのみんなは全員無事が確認できたし、卒業生の皆さんや、音楽以外のマイミクさんたちの無事も確認できました。
そして、22日に今年度最後の教授会が終わりました。
ここから少しの間、私の大学での仕事は空きます。
これ以上仙台にいると、仙台の人に渡るはずの食糧を消費する穀ツブシになってしまうだけだし、正直なところさすがに少々疲れてきたので、明日の朝、山形経由で川崎に向かいます。
大学からのいろいろな連絡はメールで来ますから、これからも今まで通り、日記に書き込んだり、必要ならばメーリスで回したりします。
また、ブログで震災日記を書いています。石巻や南三陸町、気仙沼のような甚大な被害に比べればかすり傷ですらないような環境にいましたが、私なりに、今日までの仙台の街の様子などを少しずつ足していきます。
いつも皆さんとともにいます。みんな体に気をつけてね!
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